2月27日
- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/02
- メディア: 単行本
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読み終わりました。
マガジン9条での連載のまとめです。
マガジン9条ってその名の通り憲法九条を守ろうぜってやつなんだけど、戦争とプレカリアート(自分で言うのは何か恥ずかしいね!)ってあんま関係なくね?って感じだったんですが、物事ってのは繋がってるのかも…と思いました。
巻末に格差と貧困と戦争っていうモリタクとの対談が載ってるんだけど、戦争も今の社会も一部だけ得して大部分がひどい目にあうっていうのは同じみたいな話しててね、その通りですね。
私はそんなに頭が良くないので、何とか主義がどうとか、経済学がどうとか、政治が云々とか、ほとんど分かんないんですけど、馬鹿にも分かるように書いてあるから助かってます。
でもちゃんと勉強してみたいよね。
そんな余裕もないんですが。
そんなわけで感想じゃないけど思ったこととか書いていくよその1
大学を出て就職が決まらず(というか就活をほとんどしなかった)そのままフリーターになり、何とか正社員になってすぐ退職、流れるように派遣になってしまい、しばらく前までは就活しなかった自分が全部悪いなぁ私ってばどうしてこんなにダメな奴なんだろう生きる価値なしだなと思ってたんですけど、いや、まあ確かにやらなかったのは全面的に悪い。
何故就活をしなかったのか。
頑張らなければこうなることは薄々分かっていたのにしなかったのか。
新卒の就活の雰囲気ってあるじゃないですか。
私はあれが耐えられなかったんですね。
すぐ夢だのやりがいだの何だのって言うし、そんなもんあるわけないじゃないですか。
私は真面目に働くからその分だけお給料貰えればそれでいいですというスタンスだったんですけど、そういうんじゃだめだ!みたいなね、ありますよね。
すぐ自己分析自己分析言ってくるし。
何かの本で言ってたんですけど、大学生の段階で分析出来る程自己を確立してる人がどれくらいいますか。
そりゃあ一部にはいるかもしれません。
でも大半が何となく大学入ってバイトしたりサークルやったりぼんやり過ごしてるわけですよ。
そんな連中に自己分析させたって大したこと出てこないですよね。
普通に働いて普通のお給料貰って平穏に暮らしていきたいって言っても就活じゃ通用しないじゃないですか。
仕事なんて生きてく為の収入を得る手段に過ぎないですよ。
大部分の人はそう思ってるはずなのに、煽るじゃないですか。
リクナビだのマイナビだのに載ってる社員の写真みたいなの見ると反吐が出ます。
個性重視人間性が大事とか言っておいて同じ格好させて似たようなこと言わせて激しく矛盾してるのも気に食わなかった。
個性や人間性全体を大事にしてるわけではなくて、結局は文句言わずに働いて周囲に合わせられるけど手取り足取り指示すんのは面倒だしある程度自分で状況判断してサクサク仕事進めてくれるような個性をお持ちの方が大事なんですよね。
あとやたらコミュ力ばっか重視してくるでしょ。
私は事務がしたかったんですが、大卒正社員で事務なんてほとんどないからね。
したかったというよりは出来そうな仕事を絞っていった結果事務しか残らなかったんだけども。
事務なんてほとんど派遣とか契約だからね。
パートなんかもザラにある。
正社員であったとしても高卒以上になってるところが多くて、つまりそれって出来るだけ安く済ませたいってことじゃないですか。
そして安い割に経験者を求めてくるから引っ掛かるわけがない。
営業も企画も自分の適性ではないのに、リクナビにはそんなような職種ばかりで、更に打ちのめされ就活したってもうだめじゃん…という流れになってしまいました。
職業に貴賎はないっていうけど、あるよね。
事務職だってかつては正社員だったわけでしょ。
それが派遣やら契約やらになって、テレビとか見てると中国に事務だけやるセンターみたいなの作って中国人にやらせてたりしますよね、もう洒落にならん。
総務はそのうち日本の企業からなくなるとか言うけど本当かもしれない。
そうやって安く済ませた人件費はどうなるのかって、その分会社の上の方が得するってことですよね。
…
一部がすんごい得して一部がすんごい損する社会、働いてないのに資産があるから超金持ってる奴と昼も夜もなく必死こいて働いてんのにロクに飯すら食えない奴みたいな、まさにこういうことですよね。
工場とかコンビニとか私みたいなコルセンとか、いなきゃ世の中回らないのにすげー軽視されてるってのはやっぱりおかしいと思う。
一生懸命働いても報われるどころかどんどん落ちていくのもおかしいと思う。
長くなるから一旦切ります。
ちなみに本の内容はマガジン9条で読めるよ。